その355 #39 【ヨーロッパの品質保証システム】
『チーズは風土によって作られる』
これはチーズを象徴する言葉です☺️
チーズの大きさや形、味わいなどはその土地と深く結びついています。
ですので、ワインもそうなんですが、、
『チーズは風土によって作られる』のです。
ヨーロッパではチーズに原産地の名を勝手に使う事は出来ません💦
第二次世界大戦後、原産国以外の偽物チーズが数多く出回り、原産国の国益を脅かすことがありました。すると1952年、主要チーズ生産国8ヵ国は、『ストレーザ協定』を結んで、原産地名称を保護する制度を作りました。
世界大戦の混乱をいいことに、各国いろんなことをする人がとても増えたという歴史があります。まさにどさくさに紛れて、という事だとは思うのですが、そういう変な人たちが増えるのもしょうがない時代だったんでしょうか。
でもそれを許さない人たちが、ちゃんと自分たちのことを守ることをいち早く行ったのはすごいですね😊
国を跨いだ法律なので、時間がかかって、場合によっては、やっぱり面倒だからやーーーめた、なんてことになりかねません。
しかし、ちゃんと協定は結ばれ自国の物を守ることが出来たのです。
この協定締結後に以前からあったフランスの、AOC制度やイタリアのD.O.C制度もさらに整備強化されることになりました。
【ストレーザ協定参加国】
フランス イタリア スイス オーストリア
オランダ デンマーク ノルウェー スウェーデン→この8ヵ国になります。
このほかにも、EUが統治する品質保証システムがあります。
農業生産品の保護が主な目的ですが、チーズやオリーブオイル、食肉加工品など13品目に及んでいます。
P.D.O(原産地名称保護)やP.G.I(地理的表示保護)T.S.G(伝統的特産品保証)
これらが主にヨーロッパの品質保証システムです。どれも厳格に決められている事がとても多く、関係機関の審査もかなり厳しいそうです。
言い方を変えると、このマークが付いていたら信用に値する、ということがいえますね😁
明日からですが、いよいよ各国のチーズについて見ていきます🧀✨
知らないチーズもかなり出てくると思うので楽しんで下さいね😊
今日は終わり😺😺😺
また明日です☺️