ちきブロ 〜イタリア雑記とたまにつぶやきブログ〜

現役ピザ職人ブログです! ピザ好き・イタリア好き・日本も好き  マル秘レシピも公開しています(^^♪

その351 #38 日本のチーズの歴史

みなさんこんにちは😺

 

今日なんですが、みなさんは日本にどのようにチーズが来たのか知っていますか?

その歴史は意外と古いものなんです。

 

少し歴史を遡っていきますね👍

 

日本のチーズ史

日本の乳製品の歴史はなんと7世紀ごろまで遡ります。7世紀ごろ、中国から渡来した人が、その時の天皇の孝徳天皇に牛乳を献じたと書かれた書物が残っているそうです。

 

今から1,500年も前に牛乳は日本に来てたようです。わたしは、アメリカから伝わったものとばかり思っていましたが、歴史としては中国からこの時に伝わっているようですね。

 

それと同時に乳製品の知識も入ってきたようです。 そしてチーズらしきものが作られていたのもこの時代のようです。日本全国で『』というチーズのようなものを作らせて、献上させていたそうです。

 

この蘇』ですが、いまだにこれがチーズと呼んでいいものか、わかっていないそうです。

形と見た目はこんな感じ。

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画像が悪くて申し訳ありませんが、見た目は粘土のようで茶色、そして滑らかさは全然なく、一見したところでは食べ物だと分からないような代物です。

というのも、この蘇の製法が現代に伝わっていないんです。ですので、チーズかどうかの判断が出来ないんだそう。

 

わたしが見たところ、チーズと呼んでもいいけど、おそらく当時の人たちはこれを美味しいものとしては食べてなかったんじゃないか、と思います。おそらく、なにかを作った後の副産物程度に考えてたんじゃないでしょうか。(勝手な推測ですが。)

 

それから歴史はだ、だ・だーーーっと進み、江戸時代まで来ます。時の江戸の将軍、徳川吉宗はインドから白牛を3頭輸入し、房総半島に牧場を作って繁殖させました。しかし、それほどの乳製品としての発展はなかったようです。

 

江戸時代に発展しそうだった乳牛文化も一部の大名や貴族、皇族の間だけの食べ物だったんです。庶民にはまだ必要としない食文化だったので、発展するのにはまだ先のこととなるわけです。

 

明治に入ると、本格的な酪農が始まります。

北海道で近代的な欧米型農業を導入しました。歴史的にこのタイミングで酪農が盛んになるのはなんとなくわかりますね。

長らくの鎖国が解けて、諸外国のものが、日本に大量に入ってきたのが明治でしたから。

 

ここで、完全にチーズというものが、広く作られるようになったようです。北海道での酪農が中心になり、日本のチーズ文化の基礎がこの時に出来上がっていきました。

 

そこから昭和に入ると、大手の乳業企業の前身ができます。そこでナチュラルチーズとプロセスチーズの工場を作り、商業的なチーズが出来上がっていくのです。

 

1964年の東京オリンピック開催に伴ってフランスから空輸でチーズが始まると船便では日本に来なかったソフトチーズなどのさまざまなヨーロッパのチーズが日本に来るようになります。

 

しかし、家庭で使われるのはごく一部でほとんどはプロセスチーズでした。国内メーカーはプロセスチーズでスライス、スティック、ポーションタイプなど、バラエティ豊かな商品を開発し国内チーズ市場を支えていました。

 

そして1970年代のピザブーム、その後のイタ飯ブームもあり、チーズは日本人にとって、とても身近な食べ物に変わっていったのです。

 

今日はここまで😺

 

 

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