その121 イタリアの失業率 (後編)
みなさんこんにちは😺
今回もイタリアの失業率についてのお話です。
様々なことが原因で失業率が高いイタリア。
現在は10%を超える水準で推移しています。
15才〜24才までの学生を除く失業率はなんと40%を超えるというなんとも心配な数字なんです。
なぜそこまで失業者に溢れかえっているのか?
わたしはその1つの原因をイタリアで働きながらなんとなく感じていました。
これはあくまでのわたしの個人的な見解です。
不快に思われる方がいらっしゃったらほんとにすみません。
強い言葉を使わずになるだけ柔らかくお届けできたらとは思っておりますのでご安心を👍
わたしなりの考察
まず、若者が仕事をかなり選んでいます。
これはわたしの実体験です。
自分がしたくない事はとことんやりません。
シェフが言っても全く聞く耳を持ちません。そりゃ誰だってしたくない事ってあると思います。苦手な事だったり汚れるしごとだったり。
でも好きな仕事、やりたい仕事をしたければそれなりの行動を示さないと誰も仕事を与えないと思います。
現にわたしのいたレストランではそういうところだけはきっちりしてたので頑張る人には仕事を与えてくれたり、やりたい仕事はあるか?などと聞いてくれたりしてました。
しかしあきらかに仕事を選んでこれは嫌だ、これならやってもいい、などという態度で仕事をしていると誰もその人を頼ろうとは思わないですし、仕事を任せたくありません。
ヨーロッパはアイデンティティーがものすごく確立されていて自分の意見をちゃんと言わないと子供扱いされます。
(わたしも言葉が苦手な時期は結構誤解されてました💦)
ですので自分を主張する分にはとてもいいことだと思うのですが、それが独りよがりだったり
ただのワガママだと判断されてしまうとすぐに印象は悪いものになります。
あたりまえですよね❓
自分の意見は通すけど、人の意見だったりお願いを選びまくる人。
信用をなくしてあたりまえだと思います。
イタリアで働いていて若い人がその傾向がとても強かったです。汚い事はしたくない、重たいものはいや、疲れたくない、などなど。
興味のあるレシピのことや作り方だけを必死になって教えてもらおうとしても、それ以外の部分で信頼されてないのに教えてもらえるわけありませんよね。
でもそうやって、そういう人たちはどんどん居心地が悪くなっていき辞めてしまうんです。
シェフたち、他のイタリア人もほんとに困ってました。今のやつは根性がない、辛抱しない。
ワガママだと。
なんか日本と似てますよね😅
日本の若者もよく年配の方にこのような事を言われてるような気がします。
でも日本とは少し違う気はしますが。
ある職種だけはこのような人余りの求人状況でも人が足りてなくて困っているそうです。
それがピザ屋さんとか、建設業やパン屋さんです。
わたしは実はピザ屋さんの話は現地で聞いてました。人手が足りてない。こんな大変で儲からない、辛い職種だから若い奴が働こうとしない。そんな声があることにビックリしたものです。ピザ屋で働くのが嫌❓そんなバカな❓
でも現実らしいです。
料理学校にいた時に専任の先生も言ってましたが、ピザ屋とレストランは全く違うと。
レストランで働きたい若い料理人はいっぱいいる。華やかな世界に見えるから。(実際はそうじゃない事は今は置いといて。)
でもピザ屋で働きたい人がほんとにいないと…
日本でも自分でやりたいことを見つけて自分で起業することがとてもメジャーになりました。
企業の後継者不足はほんとに深刻なようです。
失業率は日本は回復しましたが経済としては近い将来危険なことになるかもしれません。
でもこれどうやって解決できるの❓
わたしにもわかりません。
仕事のスタイルが今後かなりの変革を起こすのはもう確実なことです。
職種が半分くらいになるとも言われています。それはイタリア、日本、関係なくです。
昔から変わらないもの、変えてはいけないもの。わたしはあると思います。人間本来の生き方が問われているこの時代。
どうなるのかは誰にもわかりませんが人間が人間らしく生きていける地球になればいいなと心から思っています。
(今回の記事はあくまでも失業率というテーマでお話ししたものです。間違ってもイタリアがダメとか日本がいいという話ではないことをご理解頂けると幸いです。)
言うまでもありませんがわたしはイタリアも日本も大好きですから。
今日はこれで終わります🤗
ではでは😺
▼わたしのいた町からの風景です🎵