その77 【留学先のリストランテを振り返ってみた③】
みなさんこんにちは😺
前回から実際に働いていたイタリアのリストランテの話をしています👍
ちょっと生々しい?そしてあまり話すのはどうかな、という風に思う内容なので今まであまり触れなかった事なんです。
でも実際に海外留学されるかたにはこういう現実もあるよというのを伝えた方がいいと思いました。
みんなで仲良く仕事するのはもちろんなんですが 仕事の割り振りというものは実際あります。
その時にその仕事がほんとうに今自分にとって必要な仕事なのか❓貴重な限られた時間の中でする海外留学です。できるならやりたい仕事、興味のある内容のことをみんなしたいんです。
とりわけ他の国から来た外国人の実習生はそれがとてもはっきりしていました。そういう所は日本人は苦手なんですよね💦
『極力仕事を選びたくない。これを断ったらその人が困るんじゃないか❓やりたくないなんて言うのはおこがましいことだ、など…。』
日本人はどうしても自分ではなく周りのことを気にしてしまうんです。わたしも例外ではありませんでした。しかしそれをしていたら自分にはチャンスは巡ってこないと、その時は思い直しました。
ですので自分で行動を起こしました。それによって誰か他の実習生がホテルに回されるのをわかっていてです。でもそれが現実なんです。
メキシコ人の女の子
そのメキシコの女の子は年は22才でした👩🏻🦱
ちょっとふっくらしていてとても愛嬌があってユーモアのある子です。
イタリア語はわたしと同じくらいのレベルです。リストランテでは前菜の持ち場を任されていました。任されているといってもほとんどの仕込みはセコンドのイタリア人がやって、出来たものをオーダーが入るとすこし熱を加えたり切ったりして出すだけです。
基本、前菜といっても日本でいう先付けの役割が大きいコースだったのでそんなに料理としてもボリュームがあるわけではありません。
わたしがリストランテに入るようになったその日、まずはシェフがそのポジションをメキシコの女の子と一緒にやってほしいと言ってきました。どういうことか、だいたい検討がつくとは思いますが、どちらをここに残すかのテストに近かったと思います(もちろんそうは言われてませんが…)
そして、今やってる仕事をメキシコの女の子に聞いた時にわたしは、これなら絶対できる。そう確信しました(ほんとに簡単でしたからww)
結果としてその後わたしがそのポジションにつく事になりました。
正直、スキルの差が少しあったんです。
わたしは仮にも日本でイタリア料理を何年か勉強してましたがメキシコの女の子はほぼ料理自体を今回始めて勉強しているところだったんです。さすがに差がありました。
その子はわたしがリストランテにきた時点でなんとなく察していたのかもしれません。
その日なんとなく気まずい雰囲気でわたしが仕事をしていると、すごくこの子良い子で、
「じゃあ、明日からはあなたにここを任せるわ‼️頑張ってね。」といってニコッとしてくれました。
内心、どう思ってたのかは正直わかりませんがとても救われた気持ちになりました。
実はその後、このメキシコの女の子とはとても仲良しになり、なにかあるとよくお互いに相談しあってました。
特にイタリア語のスキルがよく似ていて、あまりうまくなかったので喋りやすかったんでしょうね。下手なイタリア語同士で喋ってよく笑いあってました🎵「あなたのイタリア語はとても下手ねぇ」なんて茶化しながら🤗
なので英語の方がまだコミュニケーション取れたのでわたしが頑張って英語も勉強して喋るようにしてました👍
その後、わたしより先にメキシコに帰ったのですが、最後の日はすごい泣いてくれて「本当にあなたと喋ってると楽しかった」「この仕事を絶対に成功させてね」といって抱きしめてくれました。
最後までホテルの仕事を引き受けてリストランテにはその後帰ってこなかったんですが、休みの日や休憩時間に過ごした楽しい思い出はかけがえのないものでした。
わたしがあの時、行動した事。
よかったのか悪かったのかは判断は難しいかもしれません。メキシコの女の子にとってイタリアで有意義な仕事が出来たのかは最後までわかりませんでした。楽しそうに、いつも話はしてくれてましたが…。
でもわたしが何もしなければメキシコの女の子とも、ここまで仲良くなれなかったかもしれません。そういう事をとても強く気づかせてくれた出来事だったと思います。
その後のわたしはポジションを代わってパスタ場を任されるところまでいきました✨
その時の話はまた別の機会にします👍
今日はここまでです🤗
ではでは😺
アッシジという町からの夕景。
メキシコの女の子とも一度だけ行きました。